髪質に対応したパーマ施術(処理剤・世代別)

毛髪・油分・タンパク質量(アミノ酸)を見極め組み合わせた処置を行う

A.毛髪診断を見極める B.施術内容を毛髪に適した世代別にわけて処置を行う

パーマの比率を高めることが経営的に大切にもヘアデザインにも必要です。
ヘアカラーの比率は高い傾向にありますが、大人世代を中心にパーマを避ける方向にあります。

理由は毛髪のダメージによってスタイリングがしずらくなるからです。
毛髪を見極め適切な処理を行いヘアデザインを提案しましょう。

1.毛髪診断を見極める

●毛髪が軟毛・細毛ですがキューティクルが厚く、油分が多くタンパク質(アミノ酸)が少ない
毛髪内のコルティクスが少ないのでPPTを補給し、キューティクルが少ないので水巻きを選択します。
クセ毛が多いタイプのためロッドは大きめで、スライスは厚く取りロッドを細めでもokです。

●毛髪が普通毛ですがキューティクルが厚く、油分が多くタンパク質(アミノ酸)が普通
髪も太く毛髪内の水分を多く含んでいるので薬剤の浸透が大切です。
キューティクルの枚数が多いために、パーマ剤を先に1回と巻く前に2度付けし水分を浸透させます。

スライスは薄めでロッドはすこし小さめのロッドで角度は下げて巻いていきます。

●毛髪が多くてキューティクルが薄く、油分が少なくタンパク質(アミノ酸)が多い
油分が少ないので前処理によって毛髪に油分を補給します。
ロッドを巻く前に油分の補給を行い、毛髪が多いのでパーマ剤を浸透させ、ロッドを太目を選択します。

●毛髪が少なくキューティクルが薄く、油分が少なくタンパク質(アミノ酸)が少ない
キューティクルも薄いのでケラチンタンパク(PPT)を前処理で使い、
ロッドダウン・スライスを薄く・ロッドの本数を増やす工夫が必要です。

水巻やシステイン結合(滑らかに行う)行うためにも中間リンス後にPPTを入れてパーマのダレを防ぐ。

1.施術内容を毛髪に適した世代別にわけて処置を行う
若い世代のヘアカラーの褐色(毛髪が退色した状態)は黄色ぽっくなったり白くなりますが、
大人世代の場合はグレイヘアカラー(白髪染め)のために毛先が黒くダメージ度がわかりにくい。

グレイヘアカラーの見極めは光を通すと、オレンジ色に見えダメージ度合いがわかります。

毛髪のダメージの対応は前・後処理にPPTを塗布し、
トリートメントはタンパク質を多く含んだタイプを使い、髪のダメージを補い乾燥を改善させましょう。
パーマ時にはシステイン結合(滑らかに行う)を行いパーマの持続性を高めましょう。

PPTやシステイン結合(滑らかに行う)ことがダメージが一般的なダメージ処理でしたが、
髪の内部のシステインの結合部分に働きかける「オラプレックス」が話題です。
オラプレックスは持続性が高く髪の内部に働きかける点が通常の処理とは大きく異なります。