デジタルパーマはなぜ持ちが良いのか?

髪の健康な状態「疎水性」が関係している

1.ホット系パーマの薬剤作用 2.持続性が高まる理由

コールドパーマは水を使った状態でパーマをかけますが、髪は本来疎水性のためドライの状態で薬剤を使う必要があります。

ホット系パーマのようにドライした状態で酸化することでカールの持続性も高まるわけです。

最近はコールドパーマもレブリン酸(中間処理剤)を使用し、髪は限りなくドライ状態にして、水素結合を促せば、

 

コールドパーマでもカール形成力も高まります。

ホット系パーマは中間水洗によって還元剤のバッファ効果(還元剤を洗い流すことで酸化力が高まる)が強まり、

温熱で髪を温めることも重なりシスチン結合と水素結合に作用させパーマの形成力が高めます。

 

目次

1.ホット系パーマの薬剤作用

2.持続性が高まる理由


1.ホット系パーマの薬剤作用


■水素結合、イオン結合、シスチン結合を軟化させパーマがかかる

デジタルパーマは加熱処理と薬剤によって3つの結合を組織を切って、2剤の酸化剤によって再結合をさせる仕組みです。

加熱することで結合組織をゆっくり移動するため、結合組織もしっかりカットできるので、2剤の酸化作用も強まりカール再現性も高まります。

健康な状態であれば疎水性の髪にホット系パーマ(縮毛矯正・デジタルパーマ)は普通に考えればカールの形成力も高い。

 

一般的にはホット系パーマ加熱+薬剤処理によって、水を使ったかけるコールドパーマよりパーマの持ちが良いとされていますが、

スタイリストの経験不足によるロッド選定や、カット施術の削ぎで対応できないなど、

パーマがすぐに落ちてしまうことがありますが、技術レベルの問題が大きいようです。

 

パーマはホット系パーマに限らずボリュームが出てくるので、ボリュームを抑えるために基本通りに削ぎでシルエットを整えますが、

削ぎの基本(中間毛ー毛先にかけて均一に削ぎを入れる)が守られていないか、スタイリストが知らないケースがあるようです。

ベースを正確に、ロッドを太すぎず、ロッドを選べば失敗することはないようです。


2.持続性が高まる理由


■冒頭でも説明した加熱と薬剤のダブル作用が要因です

髪の疎水性であること、1剤後水洗で流すことで2剤の酸化作用を高まる。

コールドパーマのように水を濡らすことで、疎水性である髪にはドライ状態が望ましく、中間水洗を行うないヘアサロンが多いことで、

パーマの持ちを悪くする要因になっています。

 

軟化後は中間水洗を行い処理剤を使うことでケア効果も高まります。

デジタルパーマも縮毛矯正のホット系パーマは、軟化後にドライした状態で2剤を塗布することで、

酸化力を高めカール形成力を高めることになる。