ダメージ毛に合うパーマ剤の種類の使い方

チオグリコール酸・システイン(医薬部外品)システアミン(化粧品扱い)ダメージ毛による使い方

1. チオグリコール酸・システインの使い方 2.パーマ剤を選びロッドと水巻を交互に行う

ダメージ毛には、ホット系パーマ(縮毛矯正・デジタルパーマ)やハイトーンヘアカラーの繰り返しによる若い世代のダメージと、
パーマやグレー(白髪)ヘアカラーの繰り返しによる大人世代のダメージの人がいます。
いずれもホット系によるタンパク変性や、ヘアカラーによる毛髪内の栄養が流れでてっしまったことが原因です。

1. チオグリコール酸・システインの使い方

パーマは医薬部外品でも化粧品扱いの薬剤でも、髪の状態などでかかりが具合が変化します。
システインパーマは医薬部外品の分類ですが、化粧品扱いのシステアミン(ダメージ毛)のほうが強くかかり。
大人世代のヘアカラーの人で、HC塩基性染料のセルフタイプや、ヘナカラーをした後には、システインのほうが弱めにかかります。

薬剤の濃度基準はシステアミンのほうが低く、システインは濃度が高いですが、薬剤の性質にも理由があるようです。
パーマを長く持続させる場合はシステアミンでパーマをかけたほうが持続性も高い。
やわらかい質感のヘアデザインはシステインがベストです。

チオグリコール酸は時代の流れなのかほとんど使用しない。ハードなアフロや強めのパーマと限定されています。
ダメージがある髪質にはシステアミンで、強いウェーブも弱めのカールヘアも使いやすくダメージも少ない。

2.パーマ剤を選びロッドと水巻を交互に行う

パーマ剤によってかかるパーマの変化は理解できたと思いますが、ダメージがあったとしても全てのお客さまが弱めのカールではありません。
大人世代の場合はダメージを小さく持ちのよいパーマを求めます。こういった場合はオーバーセクションはとれやすい部位で、
(頭の上部でつむじ周辺から前頭部にかけて)強めにかけることが多い。

アンダーセクションは(後頭部の下部位はカールなど弱め)が多く、かかりに強弱をつけます。
髪にダメージがある場合にはオーバーセクションは強めに、アンダーセクションは弱めにかけることが多い。
大人世代のショートやショートボブの場合、40代以降の人は髪に水分が少なく、脂質が多くなるのでパーマのかかりも悪い。

つむじ周辺は毛髪も細くなってパーマもとれやすくなります。
オーバーはシステアミンの付け巻きに、アンダーは水巻でロッドを巻くことで強弱のバランスが保たれます。
若い世代はパーマの質感によってパーマ剤を変える必要があります。

ホット系パーマやブリーチなどハイトーンヘアカラーした場合の後のパーマは、
髪の状態やデザインの質感によってパーマ剤を選びます。大きなカールヘアはシステアミンのスパイラル状にかかる特色を生かし、
均一なフンワリとした表現が可能です。こしのある質感であればシステインがよい。

ショートボブなどのグラデションの重みと質感は、システインが効果的でしょう。
ハリとやわらかさがでるからです。ダメージ毛に対してもロッドの大小で変化をつけ、かかりのバランスを整える。
髪の細い人やハードダメージの人は、水巻にすることでクルクルになることを防ぎます。

 

 

 

 

 

 

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