パーマテクニックの水巻と付け巻きの特色

水巻と付け巻きの使い分け

1.水巻のメリット・デメリット 2.付け巻きのメリット・デメリット

薬剤の進化とともに「水巻きはワインディング」は少なくなっています。
水巻することで付けムラの恐れがあり、ミスを引き出す要因になるからです。
薬剤では2還元式のようなタイプや、還元剤も傷みに対応したものを発売されていますが、幅を広めるためにも水巻を知る必要もああります。

かかりやすい毛髪やクセ毛に適した「水巻き」、かかりずらくとれやすい人に適した「付け巻き」。
水巻きはかかり過ぎを防ぐために使いますが、水巻きで気をつけなければいけないことは、
新生毛から毛先まで十分に水スプレーで乾燥させないように、ペーパーや毛髪に水スプレーをかけることが大切です。

毛髪の新生毛や毛先に水分など乾いた状態で薬剤を塗布すると、かかりムラが発生し均一なカールやウェーブが表現できません。
かならずペーパーなどにも水分を吸収させて乾燥を防ぐようにします。
最後には毛髪1本1本にも十分に水スプレーを行いましょう。

硬い髪や、パーマがかかりずらい、ヘアカラーも行うなどウェーブがほしい人は、
付け巻きを施すようにする。髪の状態によってパーマが強すぎないよう注意が必要です。

1.水巻の巻き方とメリット・デメリット

●巻き方 (気をつけなければいけないことは、ペーパーに水スプレーをかけることを忘れない)
1.ワインディングする前にアンダー~オーバーまでていねいに水スプレーをかける。
2.巻き終わりもロッドで巻かれた部位を均一に水スプレーをかける。

●1剤時の注意点(1剤塗布はワインディングと同様に大切ですのでムラがないよう塗布します)
1.付け巻きとはちがい水巻の後に、薬剤が均一に塗布しないとムラができるので1本1本ていねいに塗布。ただし、多く薬剤を塗布しない。

●毛髪に合った髪質
やわらかい毛質、ホット系パーマが残った人、クセ毛などの、パーマのかかりが速く吸収性の毛髪。
ヘアカラーも行う人などダメージのある人。

●メリット(カール状にかけるデザインを求める人に合う)
パーマよりもカールのデザインを求める人や、クセ毛で強くかけたくない人など、1剤後の放置時間のコントロールがしやすい。
髪のダメージを小さくするため、ヘアカラーのする人などダメージを少なくするのに効果的です。

●デメリット(水巻のため1剤の付けムラがでやすい)
水巻のために薬剤の付けムラがでやすい。ロッド1本でも塗布のムラがあるだけで、カットやカウンセリングなど全ての時間がムダに。
ペーパーもドライのまま1剤を塗布すると、新生毛と既存毛のムラがでやすい。

2.付け巻きの巻き方とメリット・デメリット

●巻き方(薬剤の量をムラなく塗布しすぎに気をつける)
1.薬剤の塗布量は多くて100ml~ショートは60mlくらい。
2.薬剤は均一ですが、アンダーの部位の耳回りや首回りなどの毛髪はすこし多めに薬剤を塗布。

●1剤時の注意点(巻はじめから終わりまで素早く巻く)
1.毛髪の部位によって、健康毛やダメージ毛などが存在するので巻くスピードみよってムラが生じる。

●毛髪に合った髪質
バージン毛、硬く太い人、脂性毛、撥水性、軟毛の人(髪の内部の栄養が少ないため)などかかりずらい。
パーマがかかりずらい人。

●メリット(ウェーブ状にかけるデザインを求める人に合う)
パーマのとれやすい人には合っている。ただし、ロッドの円周のすこし大きめを選ぶことでしっかりかかりすぎずにかかる。
グレー(白髪)カラーする人などかかりが必要な人に合っている技法。

●デメリット(薬剤の塗布量によってムラが出やすい)
クセ毛、カラー毛、吸水毛、やわらかい毛質の人は、オーバータイムによってかかりすぎるきらいが出てくる。
手が荒れる場合も多いので、システアミンなど肌の刺激の弱めを選ぶ。