グラデーションカラーのひと通りの技術レシピ

スタイリストの応用編のグラデションカラー

1. 順番と色の組立は「ブリーチ」ラインがポイント  2.色のレシピがポイント部位によって種類を選択

アシスタントが最初に身につけるのは、ワンメイクのべた塗りヘアカラーでていねいであれば誰でもできる。

階段を上がるように、一歩一歩と覚え知識を蓄え覚える先えと進んでいく。

ちょうど小学校~中学校~高校生~大学生とすすみ覚えることの工程が、ヘアカラーの技術と似ている。

 

べた塗り~ファッションカラー~スライシング&ウィビング~ブリーチ~ハイトーンカラー~グラデーションカラーと、

こどもから大人になるための過程とよく似ている。

一定の時間と努力によってグラデーションカラーまでたどり着くわけです。

目次

1.アルーリアトナーのヘアトリートメント成分は通常の3倍

 2.オイルカラーやパリジャンシリーズにトナーをプラス


1.順番と色の組立は「ブリーチ」ラインがポイント


■ブリーチの幅と他のベースカラーとのバランスを考える

グラデーションカラーはブリーチの位置がポイントで、ブリーチの削る位置を誤ると全てのバランスが崩れてしまう。

頭の中央からブリーチを行う場合と、中間部や毛先部分など大きく分けて3種類ある。

中央からのブリーチは退色した後の色の明度が明るくなる、その点中間部や毛先であれば染料が抜けても目立ちにくい。

 

ねらったヘアデザインやお客さまの好みによって、全体の展開図を入れてヘアデザインに合わせる必要がある。

ブリーチ1回で塗布であれば放置時間が1時間過ぎてもOKですが、オラブレックスなどを入れダメージを防ぐ必要がある。

ブリーチを2回~3回もいいですが、髪の傷みとコスト安を狙って、放置時間を長くおく仕事を私は選びます。

 

根元から毛先にかけてはアンダーの色をみて調整する。一般的に根元は5-6レベルの明度で抑えて、

中間部は既存部でアンダー状態を、クリア剤や補色をミックスし2段階の薬剤を用意する。

アンダー全体と毛先のブリーチ部位のセカンドカラーのバランスを考え調合してください。

 

スピーディな施術を心がける時間が苦痛だという人が多い。


2.色のレシピがポイント部位によって種類を選択


■技術いがいにもヘアカラーの薬剤の知識も大切です

ヘアカラーはメーカーによって色の発色は大きく変わり、A社とB社では染料や使うベースの色も変わります。

アルカリカラーや過酸化水素の濃度の低い既存毛に対応するヘアカラーや、

ダメージの負った低アルカリカラーなどもあり、その他にも酸化染料(マニキュア・塩基性タイプ)がある。

 

グラデーションカラーの場合は、根元はアルカリカラーを使い、中間部は濃度の低い既存毛のアルカリに、

毛先を染料の薄い低アルカリカラーを使うことでうすい透明感のある色が可能です。

ここでもメーカーの選択が大切になってくる。染料の色がうすい「ソフタッチ」はグラデーションカラーの毛先が良い。

 

根元や中間部も求める明度や彩度によって選択する。

個人的に染料が濃く使いやすいのは、ロレアルシリーズのアルーリア・アルーリアトナー・イノア・パリジャンシリーズを、

ヘアデザインや色によって選択します。毛先のブリーチ部位の透明感にはソフタッチが最適です。