ブリーチとインナーカラーの関係

発色とブリーチと色の関係を計算する

1.暖色は15レベル寒色18レベル必要 2.暖色系でも明度がやや暗くても色が出るパープル

インナーカラーの良さズバリ透明感と発色にありますが、

色によってやブリーチの削り具合から色が出ない場合があり、とくにブリーチが15レベル程度だとオレンジ味やレッドのメラニン量が残り、

発色しないちょうど絵具で色を混ぜた発色になり、絵具のベースがホワイト(ブリーチの19前後)の状態でブルーを入れると、

スカイブルーのような発色が出てきます。15レベルのベースだと透明感のない暗いブルーになる。

ほとんどの顧客は透明感と発色を好みますので、色の発色と染料とブリーチの削り具合を理解して施術にあたりましょう。

 

目次

1.暖色は15レベル寒色18レベル必要

2.暖色系でも染まりが悪い鮮やかなパープル


1.暖色は15レベル寒色18レベル必要


■絵具に色を混ぜた状態で顧客に説明する

暖色系(オレンジ・ピンクetc)はメラニンのオレンジ・ーイエロー・ホワイトと段階的にブリーチが削れ色が変化しますが、

同系色のため15-17レベルでも色の発色が出てきますが、寒色系(グレー・ブルーetc)は発色にメラニンのオレンジが混ざり、

色の発色がクリアには出てきません濁った状態で発色します。

 

絵具を創造してみてくださいホワイトの絵具にスカイブルーの絵具を10%混ぜると、

透明感のある色が出てきますが、ホワイトにオレンジを5%とスカイブルー10%入れると色が濁って希望の色が出てきません。

暖色系にホワイトの絵具にピンクの絵具を10%混ぜると、

 

透明感のある色が出てきますが、ホワイトにオレンジを5%入れてもピンクの発色はクリアではないですが色の濁りはありません。

今回はホワイト(ブリーチで18レベル前後削った状態)と考え、寒色がスカイブルーと暖色がオレンジとカラー染料を混ぜると、

色の発色が異なることが想像できると思います。

 

ここでわかったことはブリーチをレベル15~での暖色系の色が出てきますが、

寒色系はレベル18~前後削らないと色が出てこないことを理解できると思います。

ただ、暖色でも薄いピンクや薄いパープルはレベル15~前後では透明感のある色が出てきません。

 

暖色であったも色によって発色状況が異なることも頭に入れる必要がある。

ブリーチオンカラーでもインナーカラーでも知ることで、顧客に説明力が身につき信頼関係も築けます。

 


2.暖色系でも明度がやや暗くても色が出るパープル


■メーカー染料により色の発色が変化します

オンカラーの場合ブリーチのレベルがどうあれメーカーによっても色が表現できることを理解する。

パープルはオレンジが混ぜる色が濁ることがありますが、色の明度によってはパープルの色が出ることがあります。

ヘアサロンウェーブでは落ち着いたパープルの場合は、資生堂ミューズ(塩基性染料)を使いますが理由は15レベル程度でも色が出るからです。

 

ピンクの染料も同タイプのようなカラー剤がある。シュワルツコフのピラミンゴカラー(アルカリタイプ)は、

アルカリでありながら塩基性染料の鮮やかな発色が出てきます。2タイプあったブリーチレベルが8-9でも染まるゴシックシェードもある。

いずれもビビットな色を出すためのヘアカラー剤です。

 

インナーカラーなどはブリーチ明度が18レベルでなくても色が出る染料タイプを知ることで、

ブリーチの明度が足りなくても染料でカバーすることが可能です。