パーマのかかり具合のコントロールする3選

感覚的な要素が強いパーマですが薬剤の進歩によって技術も変化

1.パーマは感覚的な要素に薬剤の進歩 2.ワインディングテクニック 3.毛髪診断とスタイル提案力

カットは計算通り切れば思ったヘアデザインにできるが、パーマの場合は計算の他に毛髪診断・薬剤・テクニックをトータルに、

パーマの場合は毛髪など視診だけでは、思った通りにはかからない場合があります。

毛髪診断が適格でも施術を行った結果、かかり過ぎたり、弱すぎたりするので、感覚的な要素も必要です。

 

お客さまがかかりやすい、かかりずらいと言っても、実際に施術を行うと逆のケースが多々あるので、

パーマの場合はできれば2度の施術が理想です。ただ、レアな場合も多いので、そういったケースも考えながら、

薬剤・毛髪診断・提案力などと知識があってパーマが希望通りにかかる。

 

目次

1.パーマは感覚的な要素に薬剤の進歩

2.毛髪診断とスタイル提案力


1.パーマは感覚的な要素に薬剤の進歩


■カットに比べ計算ができない代わりに薬剤の進歩でカバー

近年の薬剤の開発力はヘアカラーが競争がある分、いろいろなシュチュエーションに対応したタイプがあり、

ヘアデザインの質感や色もそれに見合った染料が多く発売されています。

染料の色、染料の透明感、質感による種類の多さ(ビビットなキャラデコetc)、色持ち、ケア効果などが良い例です。

 

その点パーマは感覚的な要素も大きく、ある意味スタイリストの感に頼る部分が大きい、

スタイリストの腕に頼る部分が大きかったですが、それから進化して中間処理剤や中間水洗など、

薬剤の理論を組み合わせコントロールできるようになっています。

 

大手メーカーの場合は小回りが利かない部分もあって、薬剤を使いやすくわかりやすいタイプが多いのでスタイリストも扱いやすい。

使いやすいといことは、あまり細かな部分は追及しない傾向があります。

ここ最近コスメパーマが主体ですが、カール状にかかりリッジも美しく、髪のダメージも少ない。

 

主原料であるシステイアミンは、チオグリコール酸のようなかかりパワーがあり、

毛染めをしている人や、かかりやすい人はくるくるにかかる傾向があります。ソフト・ナチュラル・ハードと分けて販売していますが、

中間水洗や中間処理剤などアフタフォローが少ない。メーカーにもコスメにあった中間処理剤も発売はされていますが、

 

スタイリストなど理解も少なく統一性が欠けている。

 

【時代にあった薬剤クチクララミダスカール】

クチクラさんは小さな薬剤を作っていますが、「ラミダスカール」は薬剤がプロが組み合わせて、

混ぜて使うタイプで中間処理剤から、アフターのケア剤まで発売されている。

順によって説明しますと。

 

1.前処理剤 2.還元剤(髪質に合わせて薬剤選び) 3.中間処理剤(レブリン酸・マレイン酸etc)

 

4.後処理(レブリン酸パーマ後に作られた処理剤で中間処理剤とは異なる) ぺリセア・18-MEA由来成分・CMCでケア効果

 

クチクラ「ラミダスカール」の基本がHPにこちら→

 


2.ワインディングテクニック


■パーマのテンションが大切なテクニック

パーマの技術においてシェーピング(方向性)、カール&ウェーブにとってロッド選択、角度、

髪に十分水分を湿らせ作用を高めるなど、さまざま場面によって使うテクニックがありますが、

中でもテンションがキーワードで、薬剤がベストであってもテンションが入っていないとかからないのがパーマです。

 

テンションは弱くても傷んでいる場合など、テンションを入れすぎることで、かかり過ぎの原因にもなりますが、

テンションは薬剤作用がより重要な要素です。

 


3.毛髪診断とスタイル提案力


■髪質やパーマのかかり具合を「わかってくれる」スタイリストに

薬剤やパーマのテクニックの部分と、顧客が望むパーマデザインやヘアスタイルを理解する。

正直ここがむずかしい部分で、顧客は個々に考えも違うし好みもちがう、なにを望んでどうしたいのかを理解する。

「スタイリストさん私の髪をわかってくれている」ソフト面が重要な要素でむずかしい。

 

髪質・年齢・好み・ケア効果などを考え、マッチしたかかり具合を生み出す必要がある。

感覚的なセンスと心理的なソフト面まで、繊細かつ大胆にパーマを提案する必要がある。