ヘアカラーの色相と彩度について

髪には色相・彩度・明度の基礎を理解する

1. 色相の理解 2.彩度と明度の理解 3.色の足し算と引き算

ヘアサロンのヘアカラーの教育はメーカーのセミナーなどに、カラー理論や塗布の技術にまかせてしまっているのが現状です。
むかしながらのヘアサロンも見て覚えろ形式で、ヘアカラーの応用的な提案できない。
ヘアカラーは理論があってはじめて均一に染められます。正しい理論によって明度や彩度を表現が可能です。

1.色相の理解

色相は明度や彩度を意識しながら黒髪や、アンダーヘアカラーの色の濁りを照らし合わせてレシピを計算します。
マンセルの色の中の20色相環を暗記し、色に対して対応する必要があります。
20色相環を意識しながらヘアカラー施術を行う。ただし、彩度や明るさは同じで色相だけを意識します。

3.色の足し算と引き算

赤色黄色 青色黄色青緑 赤色青緑色グレー
赤色+青緑色=グレーの三色の反対色(補色)を使うことで互いの色を消します。
アンダートーンの色に、黒髪は1:1でもOKですが、アンダートーンの場合は1:1:1と色をミックスし調整します。

トーン色調・・・彩度と明度をメニュー化したものをいいます。ブラウンも高ければライトブラウンに、低い明度であればダークブラウン。
ブラウンでも濃い色もありますし、高い明度でくすんだブラウンもあり、明度と彩度が変化すると色の見え方もちがってみえます。
ブラウンは低い明度では濃く見え、高い明度では透き通った色見える。これは色によってちがって見えます。

●トーンの考え方

トーンとは彩度と明度が分類された色をいいます。メーカーによってもビビッドな赤であったり、
くすんだ他の色味が混ざったものがあり、染料のちがいやミックスバランスによって特色があります。
髪に残ったヘアカラー剤のティントいがいに、彩度や明度にも影響を与え、トーンの意味を理解する必要があります。

色についても強さ、にごり、濃さを変化させることでトーンは変わります。
トーンにも5つの要素が「明るく」「暗く」「濃く」「くすみ」「ピュア」。色によって変化も可能です。
黒髪の場合はアンダートーンの上に発色した色を計算することが大切です。