ブリーチスピードアップのコツとポイント

ブリーチの基本とスピードアップのコツ

1.ハケのタイプとタッチの方法 2.塗布の手順と進め方

ブリーチの最大のポイントはスピードアップは言うまでもありません。

理由はアルカリ剤とはちがい、時間を置けば脱色が進み色ムラが出る点です。

アルカリの場合は例:14Lebelではあればその明るさで脱色がストップしますが、

ブリーチ剤の場合はどんどん脱色が進むので、ムラになりセカンドカラーも同様にムラになってしまいます。

アシスタントやブリーチ入りたてのスタッフは初めに意識する必要があります。

ヘアサロンによっては教える側の、スタイリストも理解していない場合が多く、

感覚で速く染めることだと指導されますが、先輩もヘアカラーの理論を教わっていない場合が多く、

いわゆる”感覚”や”経験”だけで指導します。

*ブリーチは時間が置けばおくほど脱色が進むことを自覚しましょう。

目次

1.ハケのタイプとタッチの方法

2.塗布の手順と進め方


1.ハケのタイプとタッチの方法


■ブロッキング

イア・トゥ・イアが基本でブロッキング分けるのが基本です。

後頭部の下から順に染めていくほうが、毛量や染まりずらい部位である下からがベスト。

次にフロントの顔回りをフェイスラインにハケを、45°度で塗布するためすぎには気をつける。

ブリーチは顔回りの塗布ミスがあると、お客さまにもわかってしまい、セカンドカラーもムラになる。

 

■髪質によってスライス幅を変える

(硬い毛、染まりづらい)

髪の毛束であるパネルによって厚さを変えていく、髪が硬い太い人は1cmくらいで調整し、

地肌につくかつかないかギリギリのラインまで塗布する。

(普通毛)

一般的な幅2cmくらいが基準です。

(軟らかい毛、染まりやすい)

2.5cm~3cmくらいで調整し、染まりやすい部位と既存部のバランスをみる。

薬剤の量をコントロールするため、既存部側は少なめ頭皮部分はやや多めに塗布することで、

バランスが整えられ自然な染まりが実現する。

 

■スピードアップの塗布の仕方

ハケに薬剤をため軽く毛束に置くように塗布する。薬剤を溜めすぎると新生毛は明るくなるので注意する。

新生毛近くはハケをたて薬剤の量を少なめか、すこし空けて塗布し、最後に新生毛に塗布。

最後にハの字スライスでチェックします。パネルはワンタッチが基本です。

 


2.塗布の手順と進め方


■新生部と既存部と髪の長さの塗布手順のすすめ方

3stepにわけて塗布することで均一な自然に染まる施術方法

1.薬剤の塗布量が少ないハケを使用し、新生毛から頭皮に5mm空けて塗布する。

2.新生部と既存部は塗布量を少なめに、オーバラップし境目がつかないようボカス。

3.最後に根元にやや多めに塗布する。

*新生部から既存部に多めに塗布すると既存部が明るくなるので注意します。

 

Point

1.染まりやすい人は、新生部と既存部の境目は薄めにして、根元を多めに塗布することで、

自然な染まりが可能で、初めから多く塗布すると、新生部の既存部側が明るくなりすぎることがある。

 

2.染まりが悪い人は、新生毛が3cm以上ある場合は根元を5mm空けて塗布し、

最後に新生毛を塗布するようにします。

*新生毛ちかくの毛髪は水分や油分も豊富で、色もリフトしやすため、新生毛に届かない髪は染まりずらい。

そのためはじめは5mm感覚を空けて、最後に染めるようにします。

 

3.18Lebel前後の場合は、既存部側と新生毛との境目は切れやすい状態のため、

境目を薄く塗りグラデーション状に塗布します。