パーマの巻き方と薬剤の種類の関係

ワインディングの巻き方と同じくらい知識が必要な薬剤知識

1.チオグリコール酸とシスティアミンの関係  2.テンションと薬剤の関係

チオグリコール酸はパーマがかかりずらい人や、とれやすい人の主に使用した薬剤です。

システィアミンは法律が改正されコスメカール(化粧品扱いの還元剤)として認可された薬剤。

現在は、カーリング剤はコスメカールがスタンダードになっています。

 

理由はコスメカールなのにパーマがチオグリコール酸なみに、パーマがかかることが主な理由です。

カール形成力もよく、薬剤の特性上おおきな巻いたような質感が得られ、髪触りもよく弾力性に富むからです。

コスメカールなのでヘアカラーと同時施術が可能なことも大きい!

 

カール剤を知ったうえでロッド選定やテンションなど考え施術することで、

あらゆる髪質からコントロールすることが可能です。

それには、カール剤の種類やいろいろなタイプの還元剤を販売しているメーカーを知る必要があります。

 

目次

1.チオグリコール酸とシスティアミンの関係

2.テンションと薬剤の関係


1.チオグリコール酸とシスティアミンの関係


■還元剤と毛髪の関係

スタイリストは美容学校のコールド理論でコルテックス内で還元剤のS-S結合をアルカリで切って、

S-S結合を酸性で再結合させることが理論として教育していますが、

ラミダスカールを販売しているクチクラさんの理論ですと、電子顕微鏡などで調べた結果コルテックス内に入った形跡がなく、

 

キューティクル内で還元剤が留まっている状態だそうです。

毛髪の構造は2層に分かれキューティクルは、1層は疎水性(親油性)で、2層は親水性の性質をもつ、

毛髪の構造にあった薬剤が理論上は正しいとされています。

 

今回ご紹介する「ラミダスパーマ」は1剤-1はチオグリコール酸(1%未満)と、1剤-2のシスティアミン(2%)の濃度で軟化を促す。

薬剤の作用を効果的にするために使う、マレイン酸やレブリン酸を中間処理剤で使用します。

シスチンを生成することを防ぎ、パーマの持続性をアップし、毛髪の毛触りなど仕上がりをよくします。

 

還元剤が2種類つかうことで軟化タイムも、8分で中間処理剤と水洗いすることでカールを固定させ、

2剤によって酸化作用が行い持続性を高めます。薬剤と中間処理剤(水洗いを含め)を理解し、

毛髪の髪質を見極め、薬剤にあったタイプを選定し、ロッド選定を選び、仕上がり感をイメージする。

 


2.テンションと薬剤の関係


■キューティクルでかかるパーマ

キューティクルは2層で分かれており、S-1は疎水性から形成され、S-2は親油性に形成されている。

ラミダスカールはS-1をチオグリコール酸の1%未満で膨張させ、S-2はシスティアミンによってキューティクルに、

還元剤に浸透させキューティクルをずらし、キューティクルとコルテックスの間に還元剤を浸透させる。

 

キューティクルは横の動きに柔軟に動き、上下の動きの濃縮に弱い構造になっています。

テンションは毛髪の強度によってコントロールし強弱をコントロールします。

一般的にはテンションが強くかかっても傷むことは少なく、むしろコルテックス内に薬剤が浸透しないタイプの薬剤がベスト。

 

ラミダスカール(クチクラ)はS-1とS-2の薬剤のコスメカールによって、コルテックスを傷めキューティクルを開き、

曲げることで毛髪のダメージを最小限に迎えています。

毛髪によるテンションコントロールは次の通りです。

 

・ノンテンション → 200~300g
・ミディアムテンション → 500~700g
・ハイテンション → 800~1,000g

コメント

ヘアサロンウェーブはクチクラの「ラミダスカール」を使っています。

8分で軟化し中間処理剤によってデジタルパーマのような質感が得られる。