傷んだ髪質を均一にかかるパーマ技法

薬剤の知識とダメージ処理に対してのワインディング技術

1.スーパーダメージでもパーマはかかる

大人世代の縮毛矯正やヘアカラーの履歴がある場合は、クルクルになったりスタイリングがしずらくなってきます。

そんな場合は、ほとんどのスタイリストは強くかかったり、ボリュームが出過ぎるので敬遠しますが、ひとつひとつ解決していけば均一にきれいにパーマなかかります。

●縮毛矯正から均一にパーマをかける技法(Q&A形式で解決)

Q.縮毛矯正は根元から中間部までストレートなっているので、ほとんどのお客さまは毛先だけをかけると希望しますが、均一にかける方法は?

A.根元部分を毛先と同じ円周のロッドを選択しないことです。クルクルになって手入れがしずらくなるからです。20mm以上の極太で巻く、くせ程度のかかりで根本や中間部のストレートを弱なパーマ質感を与えます。毛先は円周率の小さい18mmロッドで巻いてバランスを整えます。

※スタイリストも自信や経験がないこととが原因で、ほとんどパーマはすすめないようです。

Q.スーパーダメージの場合は、パーマを駆けると傷んで手入れがしずらくなりますか?

A.たしかに、通常のパーマ施術と同じでは傷みを増幅させクレームの原因にもなりかねません。この場合はロッドの調整と水巻でワインディングを行うことで、最小限のダメージでかけることで、均一にキレイにパーマもかかります。

Q.髪も太く硬いのでボリュームが出て手入れがしずらくなります。

A.そこで大切なのは削ぎがポイントになってきます。例:縮毛矯正などは髪が広がるので削ぎは必須アイテムです。パーマの場合はパーマによるボリュームアップを小さくするために行います。

均一に削ぎを行いパーマのボリュームを小さくします。このとき気をつけなければいけないことは、削ぎ過ぎないことと、根本に削ぎを入れないことです。理由は髪が今よりも傷むからです。

何点か施術上の注意点を明記しましたが、傷んだ髪質にも薬剤の知識と毛髪の見極めによるパーマ施術で十分キレイにパーマはかかります。